「何時間もバンド練習しているのに、一向にうまくなった気がしない…」
「なんとなくバンド練習していて、具体的に何をすればいいか分からない…」
「もっとまわりのバンドに差をつけたい!」
初めてバンドを組んで、このような経験をしている人たちって、実はすごく多いです!
安心してください!僕もその一人でした。
もっと言うと、今ではプロとして活躍しているアーティストの人たちもみんなです。
最初はだれでも初心者ですから。
そこで!この記事では、バンド初心者で思っているように上達しない方のために、
うまくなるための具体的なバンド練習方法を徹底的に解説しています。
あわせて間違ったバンド練習方法についても解説していますので、
ぜひ最後まで読んでみてください♪
筆者プロフィール
バンド歴:8年
担当:ベース(歴10年) 実績:Youtube総再生回数80000回(高評価率98.8%) 高校在学時、軽音学部にて数々の賞を受賞。 大学では年間20本以上のライブに出演。 現在は会社員として働きながら趣味としてベースを弾いており、 Youtubeに動画を投稿している。 (https://www.youtube.com/@kai-yn9dg) |
初心者バンドが陥りやすい間違ったバンド練習方法
この章では、初心者バンドが陥りやすい間違ったバンド練習方法を4つに分けて、
具体的に解説していきます!
心当たりがあると感じた方は、次回のバンド練習からすぐに取り組めることですので、
ぜひチェックしてみてください!
バンド練習を始めるまでの時間が長い
バンド練習を始めるまでの準備時間が長くなることで、
貴重な練習時間が削られてしまいます。
準備ができているにも関わらず、
バンドメンバーそれぞれが個人練習をして無駄な時間が過ぎてしまうことはよくあることです。
実際に僕も、「ギターがまだ弾いているから、まだ自分も個人練習しておいていっか、、」
と準備が整っているにもかかわらず、ベースを弾いていました、、、
他のパートの子も、僕と同じように思って個人練習していたと思います。
結果、長くても10分あればバンド練習を始めることができたはずなのに、
始まるころには30分が経っているということも珍しくありませんでした。
そのため、集合したらまず「10分後には合わせてみよう!」などと提案して
あらかじめ時間を決めて行動するようにしましょう。
曲全体の通し練習だけをする
毎回曲全体を通し練習するのではなく、2〜3回曲を合わせてみて、
「違和感に感じる」部分を徹底的に練習することが大切です。
バンド練習は時間が限られているため、
できている箇所を何回も練習するのは効率が悪いです。
また、曲を合わせていて違和感を感じるということは、
バンドとしてうまく演奏できていない証拠です。
「違和感」の見つけ方は、2つあります!以下の手順です。
- 2~3回曲全体を通し練習する
- 1回通し練習を終えるたびに、みんなが意見を言う時間を設ける
それぞれについて詳しく解説します。
1. 2~3回曲全体を通し練習する
曲を1回合わせただけでは、
どの部分がうまく演奏できていないか完璧に把握することができません。
2〜3回合わせることで、毎回できていない部分が浮き彫りになってきます。
僕も実際、
「1回目はうまく合っていたはずなのに、2回目は何だか違和感に感じるなあ」、
「1回目も2回目も毎回違和感があるな」などなど、
どの部分が一番うまく演奏できていないかを把握することができます。
そのため、まずは2〜3回曲全体を合わせてみて、
どの部分を練習するべきなのか把握できるようにしましょう。
2. 1回通し練習を終えるたびに、みんなが意見を言う時間を設ける
まわりの意見を聞くことで、自分では気づけなかった「違和感」に気づけます。
自分では完璧に弾けていると思っている部分にも、「違和感」は潜んでいます。
バンド練習をしていて、サビに入るとドラムが走ってしまいテンポが乱れる時がありました。
ドラム担当の子に「サビで走ってしまっている」と伝えると、
不思議そうな表情をしていましたが、
録音したものを聞いてもらうと「なるほど!」という表情でした。
何か意見を伝える時は、できるだけ根拠も一緒に伝えると、相手も納得してくれます。
音楽は感覚的な部分も多いので難しいですが、、、
ともかく、1回通し練習を終えたら、
みんなが意見を言える時間を確保するようにしましょう。
結果、一回一回の通し練習にも集中して取り組めるようになり、
自分では気づけない違和感にも気づけます。
ライブを想定したリハーサルができていない
バンド練習では演奏技術だけでなく、見た目にもこだわりましょう。
バンドの技術がどれだけ良くても、
見ているお客さんが「来てよかった」と思えるライブでないと意味がありません。
高校生の時、ライブ終わりに先輩からこんなことを言われました。
「CD聞いてるみたい」
一瞬褒め言葉かと思いましたが、よくよく考えてみると、
バンドの技術は良いけれど、お客さんが楽しめるライブではないということでした。
もっと分かりやすく言えば、ただ突っ立って演奏しているだけということです。
そのため、バンド練習の時点からライブの見た目にもこだわりましょう。
見た目をよくするポイントを3つご紹介します。
- ソロの時は前に出て演奏する
- 演奏に動きをつける
- コールアンドレスポンスを取り入れてみる
それぞれ詳しく解説しますね。
1. ソロの時は前に出て演奏する
ソロの部分は、いわゆる見せ場の部分になります。
アーティストが自分自身の思想を表現するためにあるソロパートは、
一番目立ってないといけません。
好きな楽曲を聞くとき、自分の担当楽器が良く聞こえる現象になったことはないでしょうか?
人間の耳は、集中して見る人や物の音がよく聞こえるという性質があります。
これをカクテルパーティー効果といいます。
そのため、ソロの時に前に出ることで、お客さんがどこに注目すれば良いかも分かりやすいです。
「俺を見ろ!」くらいの気持ちで、思い切って前にでて演奏しましょう!
2. 演奏に動きをつける
演奏に動きがつくことで、お客さんからも認識しやすく、
良い印象を与えることができます。
曲調にあった動きをすることで、お客さんも視覚でライブを楽しむことができます。
メタルバンドのメンバー全員が一切動かずに、棒立ちで演奏しませんよね。
好きなアーティストや自分たちの演奏する曲調と同じバンドの動画を研究して、
演奏に動きを取り入れましょう。
録画してあとから見返すのも効果的です。
自分が想像している通りに動けているか確認しましょう。
3. コールアンドレスポンスを取り入れてみる
コールアンドレスポンスは、お客さんとの一体感を生みます。
お客さん自身も一緒にライブを作り上げていると感じることができるためです。
好きなアーティストのライブに行ったとき、
あなたもコールアンドレスポンスをした経験はないでしょうか?
ただ見るだけよりも、きっとライブを楽しむことができたはずです。
コールアンドレスポンスをどこに取り入れるのか、
ぜひバンド練習の段階から試してみて下さい。
今回は比較的取り入れやすい見た目をよくする方法についてご紹介しました。
ぜひ取り入れることができそうだと感じたものから実践してみて下さい。
そもそも個人練習が足りていない
個人の練習不足だと、他のバンドメンバーの時間とお金を無駄にしてしまいます。
「2. 曲全体の通し練習だけをする」でお伝えした、「違和感をみつける」ことができません。
実際に僕が大学生のころ、
メンバーの一人が曲を演奏できない状態でバンド練習をした時がありました。
当然、バンドとしてどこができていないのかが分からず、
その日のバンド練習では何の課題も得られずに終わってしまいました。
そのため、あらかじめメンバー内で決めた練習内容に関しては、
完璧とまではいかなくとも、一通り演奏できるように準備しておきましょう。
難しいフレーズなどがあれば、なるべく早くメンバーに相談し、
簡単なフレーズに変えるなど工夫しましょう。
この章では、初心者が陥りやすい間違ったバンド練習方法についてお伝えしました。
心当たりがあると感じた方は、次回のバンド練習から実践していきましょう!
次に、確実にうまくなるためのバンド練習方法についても解説しますね。
確実にうまくなるための正しいバンド練習方法
この章では、確実にうまくなるための正しいバンド練習方法を5つに分けて、
詳しく解説していきます。
「初心者バンドが陥りやすい間違ったバンド練習方法」と同じく、
次回のバンド練習から取り入れることができるので、
心当たりを感じる方はぜひチェックしてみてください!
実践していただければ、見間違えるほど成長すること間違いなしです!
お気に入りのスタジオを見つける
お気に入りのスタジオを2〜3個決めておくことで、準備にかかる時間を抑えることができます。
スタジオが異なるごとに、アンプやミキサーが異なることも多々あるので、
その分無駄な時間がかかってしまいます。
僕の経験上、使いなれていないアンプでいつもの音を作ろうとすると、
準備にかかる時間は1.5〜 2倍になります。
そのため、やむを得ない理由がない限りは同じスタジオで練習し、
トラブルがあった時のために、2〜3個お気に入りのスタジオを決めておくようにしましょう。
ベーシストの方であれば、プリアンプというエフェクターを使用することをおすすめします。
プリアンプがあれば、どのスタジオでもほぼ同じ音色で演奏することが可能です。
初心者おすすめプリアンプはこちら
MXR ( エムエックスアール ) / M80 Bass D.I. + 定番ベースプリアンプ
参考:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/55603/
TECH21 ( テック21 ) / Sansamp サンズアンプ/Bass Driver DI V2 定番プリアンプ
参考:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/224222/
全体の音量バランスを調整
全パートの音量バランスを調整してバンド練習しましょう。
音量バランスが調整されていない場合、
他の楽器、ボーカルの声を聞き取ることができません。
実際に僕もバンドを始めたてのころは、
「目立たせたい!」と思って爆音で弾いていましたが、
他の楽器が聞き取れないため、曲を合わせたときに
「違和感」を見つけることができませんでした。
そこで、音量バランスを整える手順について解説します!
- まずはボーカル、ドラムの音量を調節
- ベースとギターが音量を調節
- 全体でワンコーラス合わせてみて確認
それでは1つ1つ解説していきます。
1. まずはボーカル、ドラムの音量を調節
ボーカル、ドラムは音量を調節できる幅が他の楽器に比べて狭いです。
ボーカルは歌い手の声量によって左右され、
ドラムはアンプに繋がずに演奏されることが多いので、演奏者の技量に左右されるためです。
ボーカルが歌うマイクは、ミキサーという機械に接続され、
ミキサーからアンプに繋がれることで音が出力されます。
マイクは空間内のたくさんの音を拾うため、
音量を上げすぎるとハウリングをおこしてしまいます。
そのため、ドラムがスネアやハイハット、シンバルを叩いても、
ボーカルの声がはっきりと聞こえるようにまずは調節しましょう。
2. ベースとギターが音量を調節
ベースとギターはアンプのつまみを上げ下げして調節しましょう。
ベースとギターは直接アンプに繋いで演奏するため、
音量調節の幅がドラムやボーカルよりも格段に広いです。
そのため、ボーカルやドラムの音量に無理なく合わせることができます。
ソロの部分でどうしても音量を上げたければ、ブースターなどのエフェクターを使用するなどして対策しましょう。
おすすめブースター
XOTIC ( エキゾティック ) / EP Booster オーバードライブ/ブースター
参考:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/146543/
3. 全体でワンコーラス合わせてみて確認
各パートの調節が完了すれば、全体でワンコーラス合わせます。
全体の音量バランスにズレがないか、全員で確認してみましょう。
音量バランスがあっていないと、後のバンド練習で
「違和感」(バンドの課題)を把握するのが困難になるので、念入りにチェックします。
以上が音量バランスの調節方法になります。
現状のバンド練習で心当たりのある方はぜひ次回のバンド練習に取り入れましょう。
メトロノーム(クリック)を利用したリズム練習
バンドで演奏することにおいて、テンポが一定であることは超重要です。
曲のテンポがぐちゃぐちゃだと、演奏を聴いているお客さんは違和感を覚えます。
(※変拍子やあえてテンポが変わる曲は別です。)
そこで!バンド練習の時はメトロノームを必ず使用しましょう!
メトロノームをミキサーに繋いで、
アンプから出力することでバンドメンバーみんなが聞こえるようにしましょう。
メトロノームを使用するメリットは以下の2つです。
- バンド練習でどの箇所がずれているか把握できる。
- リズム感がつく
今ではスマートフォンでも無料のメトロノームアプリがあります。
自分ではうまく弾けていると思っても、
メトロノームで合わせるとズレる箇所がでてきたりもします。
バンド練習でけでなく、
普段の個人練習からメトロノームに合わせて弾くということを意識づけしましょう!
おすすめの練習方法は、本来のテンポよりもbpmを10〜30下げて弾くことです。
今までごまかしが効いていたフレーズも、すべてバレバレになります(笑)。
ぜひメトロノームを普段のバンド練習、個人練習に取り入れてみてください!
アプリで録音して復習
バンド練習で演奏する曲を録音することで、
どこがダメなのか、良いのかを客観的に分析することができます!
録音するメリットは、以下の2つです。
- 客観的な視点を得られる
- 次のバンド練習でどこを徹底的に練習するか、予定を立てられる。
今ではスマートフォンにも録音機能があるので、手軽に始めることができます。
注意点として、録音機材はできるだけバンド練習する中央部分に配置しましょう。
ギターアンプの近くやドラム付近に配置してしまうと、
うまく全体の音を録音できなくなってしまいます。
スマートフォンの音質では物足りないと感じる方は、
専用のレコーダーを使用して録音しましょう!
ROLAND ( ローランド ) / R-07(BK) High Resolution Audio Recorder
参考:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/249827/
TASCAM ( タスカム ) / DR-05X ハンディレコーダー USBオーディオインターフェース
参考:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/261700/
ZOOM ( ズーム ) / H4nPro Black ハンディレコーダー
参考:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/267657/
時間管理を徹底する
時間管理することで、バンド練習でダラダラしてしまう無駄な時間を抑えることができます!
(適度な小休憩も大事です!)
バンド練習できる時間は、あっという間に過ぎ去ってしまいます!
「もうこんな時間か、、、最後に一通り合わせておきたかったけど、片付けないと、、、」
こうならないためにも、準備・片付けにかかる時間、
一曲の練習に使える時間をあらかじめ把握しておくことがオススメです!
せっかく時間管理したのに、
いつもバンド練習に遅刻してくる人っているのではないでしょうか、、?
個人的には、遅刻したらペナルティを課すのもありなんじゃないかと思います(笑)。
(ジュース1本ずつおごってもらうとか)
ペナルティーを課してバンドメンバーの仲が悪くなるのであれば元も子もないですが、、、
そこはメンバー同士で折り合いがつく形で決めてみてください(笑)。
最後に、スタジオを利用する場合は、次に利用するお客さんも控えているので、マナーを守るようにしましょう!
店員さんへのあいさつも忘れずにしましょう♪
この章では、確実にうまくなるための正しいバンド練習方法についてお伝えしました。
心当たりを感じた項目は、ぜひ次回のバンド練習に取り入れてみて下さい!
次に、バンド練習のおすすめ頻度について解説しますね。
バンド練習のおすすめ頻度は?
最後に、「ライブに向けて、どれくらいの頻度でバンド練習したらいいですか?」
とよく聞かれるので、頻度についてお答えします。
バンド練習の頻度は、バンドメンバーの立場やバンド活動への本気度によって異なります。
学生か社会人かによっても、時間的余裕は変わってくるものです。
実際に僕が学生の時は時間に余裕があったので、
最低でも週に1回、ライブ直前は週に2回
バンド練習していました。
社会人になった現在は、時間に余裕がないため、月に1回のペースに落ち着いています。
そのため、バンドメンバーと話し合うことで、適切なバンド練習の頻度を確かめましょう。
音楽は楽しむことが最優先です。
バンドそれぞれの立場によって状況も変わりますので、
無理のない範囲でバンド練習しましょう!
最後に、今回の記事をまとめると以下の9つになります。
まとめ
今回は、
-
限られたバンド練習の時間管理を徹底する
-
「違和感」に感じた箇所を徹底的に練習する
-
演奏だけではなく、見た目(動きの構成)にもこだわる
-
日々の個人練習も大切
-
2~3個お気に入りのスタジオをみつける
-
ボーカル、ドラムを基準に全体の音量バランスを整える
-
メトロノームを使用してバンド練習する
-
録音して客観的に分析し、次回のバンド練習に活かす
-
最低でも月に1回はスタジオに入る
以上がバンド練習で上達するためのコツになります!
初心者バンドでもこのポイントを抑えることができたら上達すること間違いなしです!
頑張って練習していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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